「OOOKAMUY オオカミ」 作・演出:松橋 勇蔵 縄文笛:柴田 毅 狼は、最も社会的生活を営む生き物。夫婦愛、友愛、子に対する愛、勇気ある生物。だから、日本では、けものへんに良いと書いて狼(オオカミ)と呼んだ。 明治に入り、西洋文明が導入され、その関係がくずれてゆく。狼は悪として、絶滅へと追い込まれてゆく。人間によって、踏みにじられた命を、狼は静かな怒りを込めて語る。
人類が生きた600万年の歴史の中の最後の2万年のさらに最後の2000年の終わりの100年で、本州からも北海道からも、その姿が消されてしまった。明治38年のことであった。 豊かな関係。その中から遍塞した現況を打破し、未来へ向かって、生きてゆく為の示唆が現われて来る。
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